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辻井潤一名誉教授が自然言語処理・計算言語学分野において最も権威のある賞「ACL Lifetime Achievement Award」を受賞しました

情報理工学系研究科の辻井潤一名誉教授が、計算言語学会 (Association for Computational Linguistics; ACL) より「ACL Lifetime Achievement Award」を受賞、8月1日から6日までオンラインで開催された国際会議 ACL-IJCNLP 2021 において記念講演が行われました。

「ACL Lifetime Achievement Award」は、2002年に創設され、自然言語処理・計算言語学分野において長年に渡り顕著な功績を挙げた人物に与えられる賞で、ACL が規定する賞の中で最も権威のある賞です。毎年1名のみが選出され、今回の受賞は日本人で2人目となります。

辻井名誉教授は、機械翻訳、言語解析、生命科学分野のテキストマイニングといった自然言語処理・計算言語学の主要な分野において独創的な研究成果を挙げたことで世界的に広く知られています。特に、言語学の成果を生かして実用的システムの開発につなげる方法論により多くの成果を挙げており、例えば、言語構造に基づく翻訳方式、統語論に基づく言語解析、生命科学における形式化された知識を生かしたテキストマイニングが特筆されます。また、計算言語学会、国際機械翻訳協会 (International Association for Machine Translation; IAMT)、アジア言語処理学会連合 (Asian Federation of Natural Language Processing; AFNLP)、計算言語学国際委員会 (International Committee for Computational Linguistics; ICCL) 等の国際組織の会長を歴任し、日本のみならず世界の自然言語処理・計算言語学研究を牽引してきました。

今回の受賞は、自然言語処理・計算言語学における学術的成果および研究分野への貢献が、世界的に高く評価されていることを示しています。