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講演会情報

プログラムの解析性
講演者:塚田武志(東京大学情報理工学系研究科)
2020年1月9日(木)15時より 理学部7号館地下007講義室
連続性・線型性・解析性は解析学などで馴染み深い概念だが,これらの類似物はプログラムの数学的分析にも重要な役割を果たしてきた.例えばScottとStracheyが1970年頃に与えたモデルは,プログラムで定義される関数はすべて連続関数であるという洞察に基づいている.また1987年に導入されたGirardの線形論理は,振る舞いのいい線形なプログラムと扱いの難しい非線形なプログラムの区別をもたらし,プログラミング言語理論に広範な影響を与えた.こうした流れのひとつの到達点が2008年のEhrhardとRegnierによる結果で,すべてのプログラムは無限回微分可能でテイラー級数で表現できること,すなわちプログラムの解析性である.本講演では,連続性から解析性に至る流れとしてのプログラム意味論の展開を,応用と講演者の最近の結果も交えながら紹介する.