平成16年4月26日 評議委員会 制定
平成18年3月25日 評議委員会 改定

東京大学心青会は理学部情報科学科・理学系研究科情報科学専攻・情報理工学系研究科コンピュータ科学専攻の同窓会組織として設立するものです。これらの学科・専攻はわが国の情報科学研究の中心的な存在であり、情報関連産業にも重要な人材を輩出してきました。これらの学科・専攻を中心とする人のつながりである同窓会は、今後の情報科学・産業のさらなる発展にとって重要な役割を果たす必要不可欠な組織であります。本会は情報の「情」の字にちなみ、またいつまでも若さあふれる心で新たな情報の世界を切り拓き続けてゆきたいという願いを込めて、「東京大学心青会」と名づけられました。

もともと情報科学科には修士の学生が年送りで運営する同窓会組織があり、「情報総会」と称する会合や各種イベントの主催と名簿管理を中心に活動を行っておりました。しかしこのシステムは平成12年ごろに破綻し、同窓会のすべての資産は最後の幹事であった学生個人の手に残ることになりました。これは極めて重篤な事態であり、緊急に解決を要するものでした。これが本会の設立を必要とした背景の一部となっております。

情報科学科創立から30年近くの年月を経て、教官もすべて入れ替わりました。平成13年には情報理工学系研究科・コンピュータ科学専攻が誕生しました。その一方で一般社会の隅々にまでコンピュータとネットワークが普及するようになりました。かつての情報科学科は「まだ若い学科」であったのですが、今は成熟の度を増してきています。同窓会もそれにふさわしいより成熟した組織として脱皮することが必要となってきていると思われます。そこで本会では会長・幹事・評議委員という組織を採用しました。

このような形で、本会は情報科学科・情報科学専攻・コンピュータ科学専攻の刷新された同窓会として踏み出します。これはまだ最初の一歩に過ぎませんが、これからさらなる発展を遂げるために必要な一歩です。東京大学心青会は、21世紀の情報社会の展開を先導する人々のネットワークとして、ふさわしい役割を担ってゆきたいと考えています。

（以上）