KV

専攻講演会

Department Lecture

専攻講演会

Department Lecture

あらゆる障害を乗り越えるシステムソフトウェアを目指して

オペレーティングシステム(OS)を始めとするシステムソフトウェアの発展は,様々なコンピュータサービスの創出に寄与し,今もなおコンピュータの質的変化をもたらし続けている.システムソフトウェアはコンピュータの要であり安定稼働が必須であるが,自身の大規模化や複雑化,ハードウェアの微細化,ネットワーク攻撃の巧妙化などによってそれが脅かされている.本講演では,システムソフトウェア研究とその意義を概観し,安定稼働を妨げる要因ならびに現行のリカバリ方式について論じる.また,話者のグループが推進している"Software-surgery" によるメモリオブジェクトレベルでのリカバリ方式について,OS ならびにインメモリデータベースへの適用事例について紹介する.加えて,システムソフトウェアの発展に向けた課題や今後の展望について述べる.