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学生による学科紹介

4年生になると「研究室」に配属されます。
今までは、皆で同じ授業を受け同じ問題を解いてきたのが各人で「自分は何をしよう」と考える初めての経験です。4年の前期に3研究室に仮配属、どの研究室に行こうかじっくり検討、4年の後期は本配属、卒業研究を行います。
そして、大学院に入ると、研究が生活の中心になっていきます。

蓮尾研究室 | 蓮尾一郎講師
短い説明
研究テーマは「計算機システムの数理的意味論」です.情報科学におけるいろいろな現象を数学を使ってモデリングして,本質を明らかにした上で(これが「意味論」),システム検証などへの応用をめざします.使う数学は圏論(category theory),代数学,数理論理学など抽象的なものが多く,応用対象は並列システムや関数型プログラミング,量子計算からハイブリッド・システムまでなんでもありです.
蓮尾先生にききました
Q1) 蓮尾研の研究の対象は何ですか

さっき言った「数理的意味論」なのですが,もっとくだいて言ってみます.まず抽象的な数学の眼(とくに圏論)で情報科学を見渡します.するとときどき,「この本質見切ったり!!」というようなトピックがあるので,抽象的で一般的な(つまり「きれいな」)定式化に落とし込みます.

我々としてはこの時点で既にハッピーなんですが,世間にもハッピーになってもらえるといいなあということで,うまい応用を探しに行きます.特に量子計算やハイブリッド・システムのような,これまでの情報科学の領域を少しはみ出す「新パラダイムが宝の山です(「よくわからないなあ」が,「なんだ本質は同じだったのか」となる).

Q2) プロジェクトがあれば紹介していただけますか

数学の眼で情報科学を広く見渡して,食いつけるところには何にでも食いつくというスタイルなので,最近食いついたのでこれからしゃぶりつくそうというトピックを挙げます.量子計算のためのプログラミング言語と処理系,ハイブリッド・システムの超準解析による検証,それと余代数・圏論的論理によるシステム検証の新手法開発,といったところでしょうか.それぞれ国内外の大学・企業の協力者と一緒に研究しています.

Q3) 蓮尾研の特徴は何だと思われますか

ええと,ボスとして客観的に見るのはむずかしいので,「こうしたい」というのを書きますね.科学の発展には自由な発想が不可欠なので,上下関係をあまり作らないようにしています.教員も学生も同じ目標に向かう協力者なので,先生が変なこと言ったらちゃんと突っ込める,みたいな.(できてるといいんだけど)

あとは研究室の居住性はちょっと気をつけています.(居住性というのは,住んでいるという意味ではなくて)コーヒーとか,気軽にのめるようにしています.ベッドやソファは置きませんけど.

Q4) どのような学生に研究室に来てほしいですか

「王様のように遊び,大統領のように働く」という言葉を昔どこかで見たので,研究室のスローガンにしています.研究上でも,(抽象数学に)遊び(インパクトある応用のために)働いてほしいし,また,研究とその他の生活を両方充実させることもぜひやってほしいです.

研究者を目指す学生さんには,とにかく食えるようになることを目標に指導します.そういう目標に共感できる学生さん,あるいは「好きなことしかやらないし職とか収入とか全く気にならないが,『そんなんじゃ食えないぞ』とか言われる方が燃える」という学生さん,待ってますね.

Q5) どのような知識が必要でしょうか

知識は必要ありません.数学の本を読む訓練ができているといいです.

Q6) 演習三の課題を教えていただけますか

いくつかの候補から教科書を選んで輪講します.読んで発表するだけではなくて,輪講を盛り上げてみんなでより深い理解に至るためのスキル,つまり理論研究における協働のスキルを身につけることが一つの目標です.
赤崎さん(修士課程一年)にききました
Q1) 赤崎さんの研究の対象はなんでしょうか

論理の言葉を使ってハイブリッドシステムをどうやってうまく記述してその性質を確かめるかということをやっています。 ハイブリッドシステムとは離散的な変化を連続的な変化を両方持っている系のことです。応用としては車や飛行機のような物理的な機械をコンピュータ制御しているようなシステムがあげられます。

制御論の教科書とかだと、システムを微分方程式で書き表して、それが安定であるためにはどうすればよいかとか議論をする。ところが実際にモノを制御しようとプログラムを書いてみると、微分方程式で書けない部分がたくさん出てくる。 状況に応じて処理を切り替えてみたり、そもそもセンサを読み取るタイミングが飛び飛びの時間だったりする。 そういうシステムに対しても上手くそれをモデリングして性質を確かめるための道具が欲しいわけです。そこに論理学のツールが使えるのではないかと。

卒論ではハイブリッドシステムのあるクラスについて、コンピュータのプログラムを読んでやることでシステムのテスト生成問題を解くということをやりました。ここでいう「プログラムを読む」という部分で、Hoare論理という論理学の世界の道具を使っています。



Q2) 蓮尾研の特徴は何だと思われますか

知的好奇心の強い人がたくさん集まっていると思います。

研究室には大きなホワイトボードがあって、輪講の予習をするために使ったりするのですが、書いているとどこからともなく人が寄ってきて「何やってるの?」「ここ何か違わない?」みたいな感じでいつの間にか賑わっています。一人で考えるのも大事ですが、人と話しながら手を動かしながら考えて新しい発見があることもよくありますね。

あとは人数はそれほど多くない研究室ですがそれなりによく人は来ているので、みんなで晩御飯を食べに行ったりしてます。しょうもない話をよくしているのですが、ある日食事の席で「medianとcomedianって双対になるんですかね?」って冗談で言ったら、翌日M2の先輩からA4の紙に図式を書いたものを渡されて、「圏論でcomedian作ったったぞ!」って。楽しいです。

Q3) 蓮尾先生はどのような方と思いますか

個人的には「すげー頼りになるお兄さん」みたいに思っています。

特に学生の健康とか研究環境とかはすごい気を配ってもらってます。

あと、個人ミーティングを開いただいたり、お昼に学生控え室に顔を出してコーヒー飲みに来ていただいたり、学生とのつながりもすごく大切にしている方だと思います。

Q4) 蓮尾研にきて、どのような点が良かったでしょうか

研究環境はよいし、居心地がいいです!

まだM1で卒論書いただけって感じなので、早く自分でも「おおっ」となるような発見をして、その上で改めて「自分の研究について、この研究室に所属していることがこんな風に役立ちました」って喋れるようになればよいのですがっ...!