西田研究室 助手さんアンケート


回答者:望月助手

Q 現在、どのような研究をなさっていらっしゃるのですか?

複雑な現象を解析、シミュレーションした際の可視化技術(サイエンティフィック・ビジュアライゼーション;Scientific Visualization)、設計支援システム (CAD;Computer-Aided Design)、仮想現実感(VR;Virtual Reality)の表現等に有用な3次元コンピュータグラフィックス (CG;Computer Graphics)、およびその応用技術について研究しています。  また、非写実描画(NPR;Non-Photorealistic Rendering)、 画像ベース・レンダリング(IBR;Image-Based Rendering)、ウェブ上でのCG表現などの研究も行っています。 これらの技術を用いて、リアルなCG画像の表示を実現するため、あるいは理解し易い映像化技法についての研究を行っています。

Q 研究室で行われているプロジェクトについて教えて下さい。

(1) リアリスティク・レンダリング

雲、煙、海、雪、砂漠、火山、天空光、照明設計などの自然物とシーンのモデリングと描画を行っています。 西田先生はサイエンティフィック・ビジュアライゼーションの様々なプロジェクトを 30年間の間研究しています。これまでの研究業績はCGの世界で最も権威のACM SIGGRAPH国際会議をはじめ、国内外雑誌や学会などで 数多く発表しました。特に、室内の相互反射まで考慮できるラジオシティ法のパイオニアです。また、画面の高精度のリアルな表示法を提案しています。

(2) ウェブ3DCG

多様なインターネット環境上でのCG表現についての研究はウェブCG(Web Graphics、Network Graphics、Internet Graphics)あるいはウェブ3D(Web3D)と呼びます。様々なプラットフォームがあることやネットワークバンド幅が狭いあるいは不安定なことはウェブ上でCG表現を実現するとき に問題となります。最近では、クライアントマシンの能力に対する適した描画、サーバーレンダリング、Javaを用いるグラフィックスライブラリの開発、CGの遠隔教育システム(情報処理学会で優秀教材賞受賞)への応用などの研究結果も発表しました。

(3) モーフィング

映画などのエンターテイメントで用いられている、ある物体が他の物体へと次第に変化していく様子を表現するアニメーションを生成するためのCG手法である、モーフィングに関する研究を行っています。これまで国内外の学会において、画像モーフィングや形状モーフィングに関する発表を行いました。

(4) モデリング

3次元物体を構成するジオメトリメッシュデータの生成(Generation)、圧縮(Compression)、簡略化(Simplification)、細分割(Subdivision)、編集(FFD;Free-Form Deformation)などの技術を研究しています。より直感的な編集手法かつ美しいモデルの生成技術の開発を行っています。

(5) 人体模擬

人体のリアルな表示法について研究しています。これまでに肌の微細なシワをモデリングすることでディテールの加わったリアルな肌を表示する手法と、顔のアニメーションを行う際に表情ジワを生成して表情をより豊かにする手法(Facial Expression)を開発しました。

(6) 非写実描画

従来、手作業により作成されてきた、非写実描画(ノンフォトリアリスティックレンダリング)と呼ばれる研究分野です。ペンアンドインク風や油絵風、ステンドグラス風の画像の生成と、それらのアニメーション化についての研究を行っています。どのようにアーティストの作風を表現するか、いかに自然なアニメーションを作成するか、といったことがメインテーマです。

(7) 画像ベース・レンダリング

写真などの2次元画像を用いた3次元表現手法である画像ベースレンダリングによる、仮想空間の表示、リアルタイムアプリケーションなどについて研究しています。

Q 所属していらっしゃる研究室ならではの特徴がありましたら、教えて下さい。

本研究室はCGの世界での有名な研究室の1つなので、国内外CG研究者との交流機会が多いです。CGに関する様々な研究を行っているので、国内外雑誌や学会での論文発表も数多く機会があります。活発に研究活動を行っている研究室です。

Q 研究室を目指す学生にひとことお願い致します。

研究テーマはいろいろがありますが、各人が興味を持った新しい研究テーマに取り組むことも推奨しています。CGの研究について、アルゴリズムを実装することは大切なので、プログラミングが可能なことが好ましいです(言語は何でもかまいません)。

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<vu@is.s.u-tokyo.ac.jp>
Last updated on 26 Mar., 2002