五十嵐研究室 先生アンケート


回答者:五十嵐先生

Q 現在、どのような研究をなさっていらっしゃるのですか?

コンピュータアプリケーションを使いやすくするためのユーザインタフェースの研究をしています。長期的な目標は、「ボタンをクリックすると何かが起きる」という現在主流のGUIを超えるような、より柔軟で自然なインタラクションのスタイルを確立していくことです。最近はインタラクティブ3Dグラフィクスに興味をもち、特に初心者でも簡単に3D表現を行うことができるようなインタラクション技術の研究を進めています。

詳しい研究内容は私のホームページを見てください。

Q 研究室で行われているプロジェクトについて教えて下さい。

(1) 初心者でも3次元グラフィクスを手軽に生成・利用できるようなインタフェースの研究

3次元グラフィクスはテレビや映画・ゲーム等で頻繁に目にするようになってきているが、普通の人は、プロが手間をかけて作り上げたものを鑑賞するだけで、日々のコミュニケーションにおいて自由に利用するようにはなっていない。本研究の目的は、ワードプロセッサやプレゼンテーションツールのように、個人が日々の知的生産作業において情報の伝達や整理に活用できるような3次元グラフィクス環境を提供することである。

手書きで2次元の絵を描くと自動的に3次元形状が生成されるシステムなどを開発している。

(2) ペン入力インタフェースに関する研究

現在のPCはほとんどすべてマウスとキーボードによって操作されている。このようなインタフェースは、ドキュメント作成といった定型的な作業には適しているが、手書きのメモを取るといった作業には適していない。本プロジェクトでは、今後普及が見込まれる電子黒板やタブレットPC、家庭用のペン入力装置といったものに向けたインタフェースのデザインや基礎技術の研究開発を行う。

現在、医療の現場で使われる電子カルテシステムのインタフェースの開発などを行っている。

(3) 膨大な情報空間を効率よく取り扱うためのインタフェースの研究

WWWやデータベースシステムの普及により、個人がアクセスできる情報の量は爆発的に増大している。しかし、それらの膨大な情報を効率よく取り出すためのインタフェースは十分とはいえない。本プロジェクトでは、ズーミングやアニメーション技術を利用した効果的なインタフェースの研究開発を行う。

Q 所属していらっしゃる研究室ならではの特徴がありましたら、教えて下さい。

私はまだ平成12年に博士号をとったばかりの新人なので、大先生(?)とは違って学生さんと話をする時間は多めにとれるかと思います。いろいろとディスカッションしながら学生の皆さんと一緒に新しい研究を進めていきたいと考えています。

インタフェースという研究分野は、デザインや認知心理学といった異分野の研究者や、医療といった実際の問題を扱っている専門家とのコラボレーションが非常に大切なので、本研究室では積極的に外部機関との交流・共同研究を進めていきたいと考えています。

Q 研究室を目指す学生にひとことお願い致します。

ユーザインタフェースという研究分野は比較的新しい分野ですが、計算機の用途が多様化し生活に深く入り込んでいきつつある状況にあって非常に重要な研究分野といえます。将来の社会が使いにくいコンピュータでいっぱいになるのを防ぐためにも、情報科学を専攻する学生さんには、ぜひユーザインタフェースという分野に興味を持ってもらいたいと思います。

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Last updated on 16 Mar., 2002