情報科学科の先輩に聞く!

第2回 技術をビジネスに

シリコンバレーの空気

――会社でしているプログラミング以外のことは、どこで身に付いたのですか?

太田 それはやっぱり、最初に創設にかかわったPFI。最初6、7人で始めて、徐々に売上げやメンバーが増えて30人以上に成長してくると、組織をつくる、束ねる、ということが必要になります。だから、会計の本や経営の本は意識的に読んでいました。異分野の本も面白いですよ。ライバルの会社をいかに自分のテリトリーからたたき出すか、そんなことが書いてあったり。ホントかな?(笑)。

——なぜ日本ではなくアメリカで会社を興したのでしょうか?

太田 シリコンバレーからは新しいソフトウェアの会社がたくさん出ています。いろいろある理由のひとつは、ソフトウェアで世界にインパクトを与えた人たちが投資家になっていること。お金を出すだけじゃなく、アドバイスをしながらいっしょに会社を育てていく文化があります。会社をつくるのなら、そこかなと思いました。
 それまでの海外経験も大きいですね。3年生だった2005年、まだすごく小さくて急激に成長しているさなかのGoogleキャンパスに遊びに行ったんです。そこでは、OSカーネル、GCC、PythonからYouTubeの開発者までが、一堂に会していた。それを見て、シリコンバレーへの憧れのようなものができました。
 もうひとつ、これは指導の先生にとても感謝していることなんですけれど、海外の研究所に送ってもらえたこと。それで向こうの雰囲気をつかみ、それまでぜんぜん話せなかった英語にも慣れました。