情報科学科の先輩に聞く!

第4回 10年後の技術と僕らの会社

僕らは会社をどう育てていくか
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――PFIは、将来はどんな会社にしたいと考えていますか?

西川 より多くの人に技術を広めていくためには、規模を大きくすることも大事だと思っています。ただ、急に成長させようとは考えていません。先ほどの「研究」「開発」「運用」のバランスを取りながら、無理せず自然なかたちで伸ばしていきたいと思っています。

――世界の向けての志はありますか?

西川 それは、あります。

岡野原 世界の人に使ってもらえるような技術作り、環境作りは、僕らの最終目標のひとつなんです。

西川 でも、まずは日本からです。

岡野原 そもそも、検索エンジンのような自然言語処理系の製品は、いきなり海外に持っていっても使えませんから。

西川 検索エンジン技術にしても、岡野原が言っていた認識関連の技術にしても、今後、技術は人の生活により密接に寄りそっていくようになるでしょう。僕らは「英語圏」とひとくくりにしてますけど、英語圏の文化背景も多様です。生活に寄りそっていく技術は、それぞれの文化を理解して、そこに浸透するように工夫していかないとうまくいかないでしょう。会社としては、そういった文化の違いまで把握できるような体力をつけて、結果として収益があがるようにしていきたいです。

——文化としてのソフトウェアですか?

西川 そうですね。文化というと大げさですけれど、要するに「ユーザビリティ」ということです。

岡野原 ユーザーの「こうあってほしい」を実現するソフトウェア。

西川 ユーザビリティって、以前は大嫌いな分野でした。学生のころは「速ければいい」って、それだけ(笑)。仕事としてユーザビリティを追求するようになって、その必要性を実感しています。

岡野原 必要性がわかると、興味の度合いが全然違ってくるよ。

西川 僕らが作っているのはインフラを支えるミドルウェアなので、その上に載るソフトウェアのユーザビリティまでイメージしながら、多くの人に受け入れられる製品を作っていきたいですね。