情報科学科の先輩に聞く!

第4回 10年後の技術と僕らの会社

『攻殻機動隊』の世界翻訳機を思う
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――いまは検索エンジン技術が旬ですが、将来の技術分野で注目している分野はありますか?

西鳥羽 技術にはブレークスルーがあるから、時代によって手がける技術も変化していくのだと思います。

岡野原 次に来る技術に思いをめぐらせるとき、僕は、いま流行っている技術が過去にどうだったかを見たりします。検索エンジンは、10年前はまったく注目されていない技術だったんですね。研究をやめていった企業も多くて、検索の可能性を信じていた一部の企業や研究者が地道に開発を続けていた。

西川 20年前なら、僕らはデータベースを手がけていたかもしれません。10年前だったら何だったろう。10年後なら……?

岡野原 いまから10年後に成功する技術は、すでに存在していて一見つまらなく見える技術かもしれない、と僕は考えることがあります。例えば、音声認識。グーグルが実用化したけれど、これからもっとおもしろくなると思う。それと、機械翻訳。日本語はまだだけれど、海外の各国語間ではどんどん精度が上がってきています。あと、画像認識には実用化されていないすぐれた技術がたくさんあります。そのあたりが、10年後には爆発的に進歩して、人々の生活を変えていくような気がします。

西川 僕は英語が苦手だから、機械翻訳のいいのができるといい(笑)。

岡野原 これは夢だけど、『攻殻機動隊』に出てきたような、世界中の人が話している言葉を機械翻訳する技術なんか、おもしろいなぁ。