情報科学科の先輩に聞く!

第2回 創業のころの苦戦苦闘

で、どうやって売る?

西川 だけど、売れなかったんだな。

岡野原 僕ら、営業の方法がまったくわからなかったんです。営業先を探すのには苦労しました。どの部署のどんな役職の人に話をすればいいのかさえもわからなかったんです。

西鳥羽 それで、関係ありそうな企業のホームページからメールアドレスを集めて、リリースメールを送ってみたり。

岡野原 「info@xxx.co.jp」なんて宛先じゃ、絶対に担当者に届かないよ(笑)。

西川 ようやく最初の商談が成立したのは12月のことで、僕は客先で初めての納入作業をしながら、持参したPCで修士論文を書いていました。「あ、動かない。すぐに直します」なんて言いながら。

岡野原 売れてからも、また危機があって……。

西川 僕らは、売り上げが立ってから入金されるまでに時間がかかることを、知らなかったんです。「売れた、売れた、これでお金が入ってくる、助かる」と喜んだのは一瞬で、「えっ、お金が入ってくるのは4月なの!?」と(笑)。一時期、会社の通帳の残高が600円になったこともありました。

——いまでは、携帯通信会社、大手新聞社、ポータルサイトなどに採用されて実績をあげていますね。

西川 いまは会社と製品が知られるようになって、営業面は楽になってきました。

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――営業面以外で困ったことは?

西川 1年目のいちばんの悩みは、お金がなかったこと。2年目は、どうプロジェクトを進めていくかが課題になりました。学生が集まって起業した会社ですので、多くは社会人経験がありませんでした。プロジェクトが複数走るようになると、取引先とのやり取りや、プロジェクトの舵取りがむずかしくなってきます。社内で炎上することもありました。4年目になったいまも、試行錯誤を重ねながらやっています。