情報科学科の先輩に聞く!

第2回 創業のころの苦戦苦闘

検索エンジン高速化への道

――最初の製品となった検索エンジン『Sedue(セデュー)』のことを聞かせてください。

西川 先ほどの話にあったように、Sedueのコアエンジンは岡野原が作成したものです。たまたま起業当時はグーグルが全盛に向かっていて、エンタープライズ検索の市場ができつつあったので製品化できました。検索エンジンは技術的におもしろい、というのもあります。

岡野原 僕は、検索に使用するインデックスデータをコンパクトにしてメモリ上に置き、検索を高速化したのです。メモリならランダムアクセスが速いですから、安定した性能が出るんです。

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西鳥羽 少し補足すると、検索エンジンは、大量のデータから目当てのものを素早く検索できるように、あらかじめインデックスデータを作って保管しています。目指すインデックスをいかに速く取り出すかが高速化のポイントのひとつになりますが、ハードディスクにインデックスデータを格納すると、検索性能はハードディスクの特性に引っ張られて不安定になりがちなんです。

西川 それに、当時の検索エンジンはキーワードごとにチューニングをして性能を上げていましたが、僕らは製品を広く売っていきたいので、チューニングなしに性能に満足できるものが理想なんです。