情報科学科の先輩に聞く!

情報科学科OB座談会「情報のグローバリゼーション」世界が舞台のスゴイ先輩たちが語る“モノ作り”の世界

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第5回 情報科学のグローバリゼーション

日本製プログラムの底力
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――日本の情報系産業の国際競争力は今後どうなるでしょう。未来予測を教えていただけますか?

清水 マスメディアが競争力の低下を言っていますけれど、僕は一口に低下しているとは言えないと思っています。アジア諸国で生産している製品の技術は大半が日本のもので、後追いですよ。例えば台湾製のDVDなどよい例です。

鎌田 韓国のものもそうした製品が多いですね。

清水 製品だけじゃなくて、ゲームやカラオケなどのソフトも世界中で流行っています。とことんこだわって作り込んでいく“テクノロジー・オタク”とでもいうような特性が日本人にあるのじゃないかな。日本発の製品や技術にはそんな特性が発揮されているのでしょう。

鎌田 実際に各国のプログラマにそれぞれにチームで作業してもらうことがありますが、そんなとき各国の特性がよく見えてきます。ソフトウェアを緻密に仕上げるのは日本のエンジニアがダントツですね。アメリカは優秀なエンジニアが多くて設計の上流は得意ですが、もう実装などの緻密な仕上げはやっていません。中国はコスト面で優位で大量にコードを書くのが得意ですが、緻密ではありません。

飯沢 僕も鎌田さんのように、OA機器の組み込み系のソフトウェアを手がけることがあります。あのあたりには、日本のアドバンテージがありますよね?

鎌田 ええ。

飯沢 日本は現在、携帯電話、OA機器、自動車……組み込み系の分野でトップランナーです。組み込み系は限られたソースでたくさんのプログラムを作り込む必要があるので、緻密さが求められるからです。今後も、この分野で日本はトップを走っていくでしょう。また僕は、日本人特有のオタク的な探求心が、画期的な研究成果や製品を生み出す可能性も十分にあると思っています。日本の研究にも産業にも期待していきたいと思いますね。