情報科学科の先輩に聞く!

情報科学科OB座談会「情報のグローバリゼーション」世界が舞台のスゴイ先輩たちが語る“モノ作り”の世界

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第5回 情報科学のグローバリゼーション

日本の国際競争力とは
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――ビジネスで接して感じる各国の特徴はありますか?

鎌田 取引となったとき、アメリカはマネジメントが4半期ごとでシビアです。担当者もひんぱんに入れ替わります。意外に、安定したビジネスに結びつきにくい傾向があります。ヨーロッパは歴史があるだけに新規参入しにくい風土です。しかし、取引が始まると安定的に長期的な視野で取り組めるのでやりやすい面があります。

清水 僕が半導体の仕事で関係しているアジア諸国では、台湾、中国がいま論文発表を盛んに行っています。以前に比べて、台湾、韓国は急成長の時代を過ぎて、落ち着いたムードを感じるかな。中国とベトナムは成長盛り。インドは大学の数だけでも1万弱あるそうで、スケールの大きさ、パワーを感じます。各国で大学に行くこともありますが、研究室の学生実験の設備はロシア製だったりして、古いんですよ。ところがパソコンはどこもWindowsで、インターネットにつながっています。そんな光景を見ると、ソフトウェアだけはどこの国にいても競争できる、と実感しますね。

――新興諸国のパワーはすごいんですね。社会での実戦経験がないだけに、少し不安にもなってきます。例えばプログラミングスキルですが、私たちは世界の第一線で活躍できるレベルにあるのかどうか、教えてください。

清水 それは大丈夫。間違いなく活躍できますよ。例えば太田さんはプログラミングコンテストの世界大会「ACM-ICPC(ACM国際大学対抗プログラミングコンテスト)」に出場されたんでしょう? そうしたワールドワイドの場に身を置く機会があると、トップレベルでの実力差はほとんどないと実感できると思います。差はないですよ。

鎌田 僕もないと思いますね。

清水 勝ち負けもあるでしょうが、紙一重の勝負のはず。自分のオリジナリティを信じてみんなと違うアプローチでいくかどうか、そんなところで勝負が決まったりする。そういうものです。