情報科学科の先輩に聞く!

情報科学科OB座談会「情報のグローバリゼーション」世界が舞台のスゴイ先輩たちが語る“モノ作り”の世界

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第5回 情報科学のグローバリゼーション

グローバルな視点の持ち方
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――海外でのご活躍ぶりについて教えていただきたいのですが。

清水 僕は90年代から、半導体技術の成果発表や論文発表をしてきました。半導体技術のの国際学会は「ISSCC (IEEE国際固体素子回路学会)」や「A-SSCC(アジア地域固体素子回路学会)」があります。僕はどちらも委員を務めています。

プロセッサはアメリカの技術ですから、国際学会の中心もアメリカだったんですね。メモリを内蔵した頃からアジアに移ってきました。メモリはもともと日本や台湾などのアジアの技術なんです。そんなことから、90年代はアメリカとアジアの出張がありました。90年代後半からは、通信関連の商談でヨーロッパ、EU諸国に行くことが多くなり、5年くらい前からはアジアが増えています。技術提携先としての台湾、市場としての中国、ソフト・ハードの設計拠点としてのベトナム……ルネサステクノロジは2006年からベトナムのデザインセンターが稼働しています。インドは人材補強のために行きますね。いま圧倒的に多いのはアジア出張です。

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飯沢 リコーも研究所が北京にあるので、僕も中国には行きますね。また販売会社や工場が世界各地にあるので出張します。ヨーロッパでは共同研究をやっていて、旧東欧、ハンガリーなどと関係があります。共同研究するにしても、アメリカは資金がかかります。ヨーロッパ、特に東欧はリーズナブルなのでやりやすい。80〜90年代は海外出張というと圧倒的にアメリカでしたけれど、2000年代に入ってからはヨーロッパ、アジアが増えています。これはこの業界で働くみなさんがそうなのじゃないかな。

鎌田 おそらくそうでしょう。アクセスは現在、社員が1500名で、日本が500名、海外が1000名です。アメリカ、韓国、中国、ドイツ、フランスに支社があります。いま年間30回ほど出張しています。僕は愛知県出身でこうなるまで飛行機に乗ったことがなかったから、飛行機がキライ(笑)。出張が多いのは大変です。

――海外に住んで働きたいと思ったことはないんですか?

鎌田 若い頃はシリコンバレーで働きたいと思ったこともありますよ。いまは各国のお国柄も見えてきて、それぞれに一長一短あるとわかってきたので、決めかねています(笑)。

清水 自分の仕事を世界で認めてもらうには、どこの国で働くのがよいか、どこのリーグに属するのがよいか、日本も悪くはないぞ、ということではないですか? 僕はそう思って日本で働く選択をしています。