情報科学科の先輩に聞く!

情報科学科OB座談会「情報のグローバリゼーション」世界が舞台のスゴイ先輩たちが語る“モノ作り”の世界

座談会トップへ戻る

第4回 ビジネスと情報科学

ソフトウェア分野の将来性
写真

――競合他社やライバル企業より先行していく、後追いをしないという姿勢も大事になりますよね。

鎌田 そうはいっても、同時期に似通った研究成果や製品が発表されるというのはよくあるんですよ。世界中の開発者が、成功を目指してトレンドを見ながら似たような研究や開発に取り組んでいるのだから、そうなってしまう。

――成功は、トレンドやタイミングをつかむだけでは達成されない?

鎌田 もちろんトレンドもタイミングも無視できませんが、僕はそこで大事になるのが“問題設定能力”だと思うんですよね。どんなところに問題(課題)を設定して突き詰めていくか、そこがポイントになると思います。

――もっとわかりやすく言うと……。

鎌田 例えば……僕はソフトウェアの重要性にはもっと着目していいと思っています。インターネットが発展して、膨大な情報がすぐに手に入るようになりました。機器は、超精密なものが最新鋭の工場で作られて爆発的に普及しています。けれど、人間は膨大な情報を消化しきれていませんよね。また、ソフトウェアは家内制手工業みたいに人間が手でコツコツ書いていて、ハードの精密度に比較するといいかげんで精密でないところがあります。世の中にはすでに、膨大な情報と超精密な機器が存在しているんですが、その間で動作するソフトウェアはまだまだ課題が多い、と僕は携帯電話に関わっていていつも思うんです。このあたり、まだまだ課題を発見して研究していく余地があるでしょう。

飯沢 単にプログラムするのではなく、これだけある情報のどこに構造を見出して構造化するか、真の情報科学能力みたいなものが求められてきていますね。