情報科学科の先輩に聞く!

情報科学科OB座談会「情報のグローバリゼーション」世界が舞台のスゴイ先輩たちが語る“モノ作り”の世界

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第4回 ビジネスと情報科学

5年先は視野のうち

――技術トレンドの話が出ましたが、ビジネスではどのくらいのスパンで技術トレンドを捉えているものなのですか?

鎌田 具体的には5年先くらいですね。「このあたりが来そうだな」と視野に入れて実現性を考えておくわけです。3年先のこととなったら、ターゲットを絞って外さないように準備を進めていきます。この「3年先を外さない」のが、ビジネスでは大事。モノ作りは最低でも1年かかるので、3年先って割にすぐなんです。

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清水 半導体は、サンプルを出すまでに1年です。それが即座に携帯電話に採用されたとして、携帯電話にセットされるのに1年、調整に1年と、だいたい3年かかります。マイナーチェンジの場合は半年くらいで発売されることもありますが、通常の製品化では最短で2年、最長で4年くらいかかるんです。だから、半導体のほうも、5年くらいは現実的に見ていって、3年くらいで実現していますね。

鎌田 10年先となると、現実的には見えないですよね。

清水 半導体全体でのトレンドは10年先くらいまではなんとなく見えるんです。だけど10年以上になると、もう子孫の時代という感じ(笑)。

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飯沢 僕はデータベースシステムをやっているから、10年くらい経たないと一般化しない感じがありますね。図書館システムの検索エンジンに取りかかり始めたのが97年くらいで、それがいま使われ始めています。これから10年くらいは保つでしょう。いままた新しい検索エンジンを考えていこうとしているところ。ちょっとサイクルが長いかもしれない。

清水 でも、自分が従事する仕事の性質は3年単位くらいで変わっていませんか?

飯沢 変わりますね。やっていて3年経つと状況が変わっているから、また少し内容を変えてやろうか、となります。