情報科学科の先輩に聞く!

情報科学科OB座談会「情報のグローバリゼーション」世界が舞台のスゴイ先輩たちが語る“モノ作り”の世界

座談会トップへ戻る

第3回 モノ作りと情報科学

情報科学の活躍分野は無限大
写真

――清水さんは半導体メーカーで活躍されているわけですが、情報科学の専門からは離れていますよね。工学が専門でなかったことの困難はなかったんですか?

清水 半導体の世界は物性物理が専門の人がほとんどですからね。いきなり「デバイス特性は…」なんて言われた(笑)。最初は異文化の中にパッと入ってしまった感じでした。

そこからは知識の吸収を心がけました。相手だって、自分の専門知識はあるけれど情報科学の知識には乏しいんですから、自分の知識と相手の知識を交換しながら、知識の幅を広げていったんです。

――例えば僕(谷田)でも半導体メーカーでやっていけますか?

清水 十分にやっていけますよ。現在の半導体は集積度が上がって、チップサイズよりシステム構成を気にするようになり、メモリはもちろんアナログ回路やセンサーまでが入り込んでいます。こうなると開発も、ソフトウェアに近い感覚になるんですね。物理のセンスがあると有利だけれども、特別に詳しい必要はないです。ハード/ソフト、科学/工学、デジタル/アナログといった分類にこだわらずに、いろんなことを聞きかじって知識を得ていけばいい。もしかすると、こんな傾向は半導体分野だけでなく、他分野にも共通しているんじゃないのかな。Cのプログラムを書けるだけのプログラマでは限界が見えているけれど、ハードとの対面、アプリとの対面、隣のレイヤーまで知っておくと仕事が広がっていくでしょう。さらに上下のレイヤー、できれば二段上のレイヤーくらいまで知っておくと、活躍の舞台はぐんと広がっていくと思います。

――情報科学科ではソフトウェアだけでなく、ネットワークやアーキテクチャも学びます。それは役立っていくということですね。

清水 そうです。

鎌田 CPUがマルチコアになる話が出ましたけれど、プログラミングもアーキテクチャの知識がないとやりにくくなっていますよ。ところで僕らの頃は4ビットのマイコンを演習で作ったけど、いまはどうなのかな?

――いまは100万ゲート規模のFPGAでCPUの設計・製作の実験をやっています。

飯沢 それはありがたい(笑)。きっと後で役に立ちますよ。