情報科学科の先輩に聞く!

情報科学科OB座談会「情報のグローバリゼーション」世界が舞台のスゴイ先輩たちが語る“モノ作り”の世界

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第2回 モノ作りと開発の極意

開発を継続させるのは楽観主義
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――飯沢さんや清水さんも失敗した経験はあるんですか?

飯沢 そりゃあります(笑)。会社組織では毎年、いろいろな事業計画やプロジェクトを策定します。これは1年で成功できるとは限らない。うまくいかなかったら規模を縮小して翌年も続けるとか、まだ成果が出ていないけれど見込みがありそうだから少し規模を拡大するとか、うまくいきそうだから人を集めて大型プロジェクト化するとか、いろいろなパターンがあるんです。

――成功、失敗の判断はどうつけるんですか?

飯沢 失敗は考えなくて、最終的には成功すると信じてやっていくんです。信じて続けるんだけれども、芽が出なくて撤退することもあります。

――撤退するとなったら失敗ですよね。

鎌田 いや、事業では「撤退=失敗」ではないんですよ。

清水 そう。プロジェクトの結果は、成功か失敗かの二通りだけじゃないんですね。成功じゃないけれど失敗でもないことも多い。ある種の“あいまいさ”を残して引っ張っていけるところがあるんです。

飯沢 うん、本当の失敗というのは少ないものです。

清水 開発はやっているうちに「本当はココがおもしろかった」なんて発見が必ずあるからね。「実はコレが狙いでした」と開き直れる……開き直りというと誤解されるかもしれないけれど、失敗を認めないで新しい方向性を見出していくのも、開発を継続していくテクニックのひとつなんです。

飯沢 あきらめない、ということです。開発はあきらめてしまったらゼロに戻ってしまうから、しつこく続けていくんですよ。

――なるほど。けっこう楽観的な感じがしますけれど……。

鎌田 たしかに楽観的かも(笑)。

清水 どこか楽観的に明るくやっていないと、開発プロジェクトはうまく進行しないんじゃないかな。「いけるよ!」とやっていれば人が寄ってきます。「ダメかも…」とやっていれば人は離れていく。人が集まらないと失敗の確率も高まったりしてね。みなさんの研究も、楽観的にやったほうがうまくいくかもしれないんですよ(笑)。