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講演会情報

RNA情報解析技術の現状と課題
講演者:福永津嵩(早稲田大学)
平成29年5月26日(金)15時〜16時30分 理学部7号館地下007講義室
ゲノム中に含まれるDNA領域は、RNAに転写された後タンパク質に翻訳される事で生物学的な機能を発揮すると長い間考えられてきたが、近年タンパク質に翻訳されないRNA(non-coding RNA, ncRNA)が多く存在している事が明らかとなってきた。一部のncRNAについては実験によりその生物学的機能が明らかにされているものの、多くのncRNAについては未だ機能がわかっておらず、その機能を情報科学的に推定する技術が求められている。本講演ではncRNAの機能推定手法のうち特にRNAの構造予測及び相互作用予測に焦点を当て、RNA情報解析技術の現状と課題について議論する。具体的には、RNA二次構造予測の基礎となる確率文脈自由文法理論及び近隣エネルギーモデルについて概説した後、著者の研究成果である(1)RNA結合タンパク質が結合する領域の二次構造特徴解明[1]、(2)接尾辞配列を利用した高速RNA-RNA相互作用予測ソフトウェアの開発[2]について紹介したい。

Reference
[1] Fukunaga et al. CapR:revealing structural specificities of RNA-binding protein target recognition using CLIP-seq data. Genome Biology, 15, R16 (2014)
[2] Fukunaga and Hamada. RIblast: An ultrafast RNA-RNA interaction prediction system based on a seed-and-extension approach. Bioinformatics, btx287, (2017)